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ブレーカーを落とすデメリットは?節電のために頻繁に切ると故障するのか、長期不在の時は落とす方がよいのか解説

ブレーカーを落とすデメリットは?節電のために頻繁に切ると故障するのか、長期不在の時は落とす方がよいのか解説 暮らし

ブレーカーを落とすデメリットは、1つは家電が使えないことです。

冷蔵庫が冷えなかったり、録画予約ができないなどがあります。

もう1つは、待機電力でメンテナンスをしている家電の場合、不具合や故障の可能性があることです。

ブレーカーを落とすことは節電にはなりますが、毎日のように落とすとブレーカーに負担がかかり、故障の原因になります。

長期で家を空ける場合には有効かもしれません。

普段の生活では、ブレーカーを落とすより、コンセントから電源コード(プラグ)を抜いたり、節電タップの活用がおすすめです。

節電タップは、わが家でも取り入れています。

消費電力の測定器(ワットモニターのようなコンセントに差すだけのタイプ)を活用している方もいました。

ブレーカーを落とすとどうなるのかやデメリットについて

ブレーカーを落とすと、家電を使わない時にも流れている電力(待機電力)がかからなくなります。

節電になりますが、電化製品の電気が切れてしまうのでデメリットもあります。

例を挙げますね。

  • 冷蔵庫が冷えなくなる(食材が傷む)
  • 録画予約が実行されない(TV、ブルーレイ・DVDレコーダーなど)
  • 家電によっては日付がリセットされることもある
  • Wi-fiルーターや電話・FAX、インターホンなどが使えない
  • 給湯器が凍結する(冬期)
  • ホームセキュリティなどの防犯に関する機器が作動しなくなる
  • 24時間換気システムなどが使えなくなる

冷蔵庫や録画予約などは想像がつくと思います。

電話やインターホンが使えないと、防犯上よくないですし、セキュリティカメラやセンサーなどを付けているお宅では、使えないと意味がありませんね。

わが家は古い家なので、換気システムなどありませんが、空調や換気システムを常に作動させているという方も多いでしょう(留守中こそ換気してほしいですし)。

また、電化製品の中には、適切に機能させるために、待機電力によってメンテナンスをしているものもあります。

ブレーカーを落とすことによって、この機能が止まり、故障の恐れがあるので注意が必要です。

特に気を付けないといけないのが給湯器。

給湯器には、凍結防止機能というものが大抵備わっています。

配管などで凍結が起きてしまった場合、水が膨張して破損につながることもあります。

そのため給湯機内や配管内には、冬の外気温で中の水が凍結するのを防ぐためのヒーターがついているそうです。

壊れて買い直すことになったらかなり高額なので、冬場(特に寒い地域)は、ブレーカーを落とさないようにしましょう。

ちなみに、家庭用エアコンは、待機電力によってクリーニングなどのメンテナンスをしているものもありますが、ブレーカーを落としたからと言って故障の原因になるわけではないので大丈夫です。

取扱説明書を見ても、注意書きがありませんでした。

再びブレーカーを上げた時は、半日くらいおいて安定させてから使わないと故障の原因になるとも言われますが、こちらも取説には書いていなかったので問題ないでしょう。

また、当然ですが、電化製品の電源を切らずにブレーカーを落とすことは、機器が壊れる原因となるので気を付けてくださいね。

ブレーカーを頻繁に落とすのはあり?毎日切るのは節電になるのか解説

ブレーカーは、各家庭で使われる電気を、安全に通電し続ける装置です。

先ほどのようなデメリットがない家電については、ブレーカーを落としても問題ないでしょう。

実際、節電のためにブレーカーを毎日落とすという人もいるそうですね。

しかし、そもそもブレーカーはスイッチではないため、毎日つけたり消したりという負荷に耐えられる構造にはなっていません。

節電のために毎日ブレーカーを落とすのは、控えた方がいいでしょう。

また、家電によっては、立ち上げる時に電力を消費する機器があります。

例えばテレビや録画機器は、電源が入った途端、番組表をはじめデータの更新が行われます。

このような場合は、毎日ブレーカーを切ったり入れたりする方が電気代がかかるかもしれません。

ブレーカーを落とすと故障する可能性について

たまにブレーカーを落としたからといって、ブレーカーが故障することはないでしょう。

しかし先ほどお伝えしたように、頻繁にブレーカーを落とすと故障する可能性があります。

スイッチのオンオフを繰り返すことで、分電盤に負荷がかかってしまうんですね。

もし万が一ブレーカーが壊れてしまった場合、点検費用だけでも約7000円、修理によっては2万前後かかってしまうそうです。

節約を目指して余計な出費を増やしてしまっては、元も子もありません。

ブレーカーを触る回数は、むやみに増やさないほうが良いでしょう。

節電のためなら、次にご紹介する、電源コードをコンセントから抜く方法がおすすめです。

ちなみに、ブレーカーの役割は、家庭で電気を安全に使うため、異常電流が流れた時などに回路を自動遮断するものです。

安心して暮らせるように、火災などから守ってくれているんですね。

いざという時にきちんと稼働してくれる環境を整えるためにも、故障させることの無いよう気を付けて使いましょう。

ブレーカーを落とすよりコンセントからプラグを抜く

家電の待機電力を減らすには、ブレーカーを落とすより、コンセント(差し込み口)から電源プラグ(電源コード)を抜くのがおすすめです。

電源コードを抜けば、電流が流れないので待機電力がなくなります。

分電盤に負担をかけることもありませんね。

でも、毎日のようにコードを抜く場合はめんどくさいですよね。

それに、しょっちゅう抜き差ししていると、コードが断線する可能性もあります。

そのため、節電タップの付いたコンセントタップや延長コードを使用するのがベストです。

コンセントと家電の間に節電タップをつけることで、ボタン一つで切り替えが可能になります。

節電タップにつなぐ家電を、待機電力を止めても影響の少ない機器でまとめておけば、気軽に節電に取り組むことができますね。

たまに使う家電は、電源コードを抜く方法もよいでしょう。

その時は、コードを引っ張ったりせずに、根元のプラグを持って丁寧に抜き差しするようにしてくださいね。

待機電力は年間5300~6360円

家計の見直しを考える際、固定費として光熱費の見直しは欠かせません。

なかでも普段の電気代のなかで、不在時でもかかり続けてくる「待機電力」は何とか対処したいもの。

待機電力は家庭の消費電力の約5~6パーセントといわれています。

環境省によると、一世帯が一年間に消費した電力の全国平均は4322kWh(平成29年度)で、支払金額は10.6万円とのこと。

ということは、待機電力だけで約220~259kWhとなり、年間5300~6360円ほど無駄にしている計算になります。

これだけの出費を、節電タップや電源コードを抜く事で、簡単に削減できるのであれば嬉しいですね。

わが家では、エアコンは夏しか使わないので、冬は電源コードを抜いています。

延長コードを買い替える時や、部屋の模様替えをした時に、節電タップも取り入れるようにしました。

(近年は自然災害も多いので、雷に強いタイプを選んでみました)

リアルタイムで消費電力が簡単に測れるチェッカーを使って、節電している方もいました。

(私も数年前買ったのですが、ちゃんと活用できていません・・・)

少しずつ、やりやすい方法で取り入れるといいですね。

長期不在の時はブレーカーを落とすと良いのか解説

では長期不在時にはブレーカーを切ってもよいのでしょうか。

結論から言うと、暖かい時期の不在時には、冷蔵庫や再設定が大変な機器以外であれば、ブレーカーを落としても大丈夫です。

冬場は、給湯器の故障の原因になるので注意が必要ですが、暖かい季節であればこの点は問題ないでしょう。

むしろ、不在時に、ほこりなどに起因する火事が起きることも未然に防げるので安心です。

(もちろん、電源コードを抜く方法も有効です)

地震や台風などの災害時も同様に、家から非難するときにはガスの元栓を占め、ブレーカーを落としておくと安心ですね。

意外と盲点なのが防犯面で、こちらも意識しておきたいところです。

完全に電力を止めてしまうと、当然ですが電力メーターは動きませんので、留守が空き巣に知られてしまう恐れもあります。

長期で家を空ける場合は、この点でも、冷蔵庫部分のブレーカーは落とさないほうがよいでしょう。

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