うなぎは(骨や肝なども)、何歳からOKかや与える量についての明確な基準はありません。
ウナギの蒲焼を子供と一緒に楽しむなら、目安は幼児食に入った1歳半以降で「かむ力がしっかりついて、上手になってきた頃」がポイント。
スタミナ満点なウナギですが、小骨や脂が多く、発達過程にいる幼児の身体に負担が出やすい食材でもあります。
蒲焼の場合は、タレの塩分も気になります。
子供が消化しやすいように工夫をしましょう。
鰻は何歳から食べれるかや、量、アレルギー、食べさせ方などをご紹介します。
うなぎの蒲焼は何歳から食べれる?骨や肝は?
脂ののったうなぎはふっくらと柔らかく美味しいですが、実は乳幼児にとっては小骨が多く、消化がやや難しい食材でもあります。
うなぎを食べる時期として『何歳からOK』というような明確な基準は定まっていません。
ただ目安として『ある程度じぶんでしっかり咀嚼ができるようになるころ』。
おおよそ幼児食に入った一歳半以降がよさそうです。
うなぎには脂・小骨が多いため、カミカミする力が十分にないと消化不良に繋がってしまう恐れがあります。
また、魚の骨が口やのどに刺さってしまう疾患「魚骨異物」は、四歳以下の幼児に多いともいわれていますので、骨対策はしっかりとしたいところ。
小さい子供には食感がとても重要で、好き嫌いに影響することも多くあります。
小骨をきっかけに、そもそも魚嫌いになってしまうともったいないので、子供の様子を見ながら『少しずつ』挑戦していけるといいですね。
またウナギの肝には鉄分・ビタミンAが多く含まれ、たいへん滋養のある食材です。
しかし、脂溶性ビタミンであるAは体内に蓄積しやすいため、過剰摂取すると頭痛などの思わぬ体調不良もおこす恐れもあります。
ビタミンAの摂取量の目安は以下の通りです(年齢・性別によって異なります)。
- 1~2歳 男子300㎍ 女子250㎍
- 3~4歳 男子350㎍ 女子350㎍
うなぎの肝100gに対して4400㎍のビタミンAが含まれることを考えると、幼児期に肝をあげるとしたらごく少量にとどめたほうがよさそうです。
とはいえ、ただでさえ高価な鰻。
その肝だけを大量に食べることなんてめったになさそうですね。
うなぎを子供に与えるときの量はどのくらい?
うなぎを子供に与える時の量は、何グラムという基準はありません。
離乳食期は細かに月齢ごとの目安量があったものの、幼児食になるとほぼ親の判断にゆだねられるため、戸惑うこともしばしば。
初めての食材に不安は尽きないものですが、迷った時は、離乳食期の目安量を参考に考えても良いですね。
離乳食完了期(一歳以降)の魚の摂取量目安は、15~20gほどです。
小骨に気を付けた一切れ分を、食べやすいようにほぐして、子供の様子を見ながら少しずつあげるとよいでしょう。
うなぎと言えば、たれをからめていない「白焼き」もありますが、たいていは蒲焼を買いますよね。
蒲焼の場合は、たれで塩分量が幼児期の摂取目安を超えないよう、与える量を調節してあげましょう。
子供の食塩摂取量目安は、
- 1~2歳で一日3.0g未満
- 3~5歳で3.5g未満
となっています。
うなぎ(150g)を蒲焼にすると、塩分量は2g程度。
気に入って、うっかり量を食べさせ過ぎてしまうと、うなぎだけで一日の摂取目安を超えてしまう可能性もあります。
体の機能が未発達な乳幼児にとっては、塩分が多いということはそれだけで腎臓に負担がかかることになりますので、まずは少量ずつから(15~20g程度)を心がけましょう。
また、『うなぎ=スタミナ』というイメージが強いので、たくさん食べると夜眠れないのではないかと不安になる方もいるかもしれませんね。
ただこう言われているゆえんは、カフェインなどの刺激的要素とは異なります。
うなぎに豊富に含まれるビタミン類(A、B1・B2、D、E)が疲労回復を助けることによって元気が出てくるという理由なので、この点ではあえて心配はしなくてよいでしょう。
うなぎのアレルギーは?
どんな食材にもアレルギーは出るとされ、うなぎも必ずしも例外ではありません。
特に、もともと魚介アレルギーの方は注意したほうがよいでしょう。
また乳幼児など、たんぱく質を分解する力が発達途中の小さな子は、大人に比べアレルギーの恐れも高くなるのでいっそう注意が必要です。
アレルギー症状と一言でいっても、その考えうる要因は様々です。
- うなぎのタレのせい?
- 山椒?
- 外国産うなぎなどに使用されたホルモン剤の影響?
万が一症状が出た時に、すぐにかかりつけのお医者様に相談できるよう、休日や夕方以降の時間を避けてうなぎに挑戦してみると安心ですね。
うなぎを食べやすくするには?
うなぎを食べやすくするには、次のような方法があります
- 脂抜きをする(お湯をまわしかけることで、余計な脂・塩分が落とせます)
- 小骨で取れそうなものは取り除く(幼児は、喉の通りに敏感です)
- 小さく切る、ほぐす
- ご飯に混ぜてみる(うすいお出汁で、お茶漬けのようにしても良さそうです)
離乳食から幼児食に切り替わる一歳半~三歳の時期、少しでも栄養の多いものをバリエーション豊かに食べさせてあげたいのが親心。
発達途中の幼児期の体は繊細なので、正しく対策して、気を付けて楽しみたいですね。
さいごに
ちなみに我が家の子供達(7歳・5歳)は、うなぎの蒲焼はあまり食べません。
馴染みのない食感・食材が苦手な気質なので、一度挑戦してはみたのですが、チクチク感が気になってしまうようでした。
お財布的にも優しい食材ではないので良いのですが、土用の日などは一緒に楽しめたらなあという気持ちもあります。
子供が自分から興味を持った時がためし時。
少しずつ、焦らずゆっくりと、食材の世界を広げていけたらと思っています。
うなぎというと、ふるさと納税の定番ですね(レビューもたくさん!)。
300gなら、3~4人家族でちょうど良さそうです。