消火器が期限切れの場合、家庭用では罰則はありません。
業務用では罰則が発生します。
期限切れの消火器は使えるのかというと、危険なので使用しないでください。
交換で新しいものを購入する場合は、ホームセンターがオススメです。
消火器の処分の場合は、特定窓口や指定取引所を利用しましょう。
ホームセンターでの引き取りもできますよ。
スプレー消火器の場合は、自治体の指示に従って処分しましょう。
消火器にまつわる様々な疑問にお答えしていきます。
ぜひ参考にしてください。
消火器が期限切れたら罰則ってある?使用期限は?
冒頭でお伝えしたように、家庭で使用する消火器は、期限切れでも罰則はありません。
業務用で使用するものには罰則が発生します。
家庭用の消火器であれば、使用期限が過ぎたものを置いておいても、特別罰則は発生しません。
家庭用の消火器の有効使用期限は5年で、本体の裏側に記載されています。
罰則はなくても、期限が切れている消火器は危険なので、しっかりとチェックしましょう。
一方で業務用に使用する消火器は、消防法によって定期的な点検を行うよう義務付けられています。
点検報告をしなかったり、虚偽の報告をしたりすると、罰則が発生します。
罰則の内容は、30万以下の罰金、または拘留されることもあるようです。
消火器を設置する施設によって、法定資格者が点検を行わなければいけないこともあります。
小規模の飲食店などでは、自ら点検を行う場合もありますが、こちらも報告義務がありますので、忘れずに行いましょう。
業務用の有効使用期限は、製造から10年です。
消火器の期限切れって使えるの?
期限切れの消火器は使えるのかというと、危険なので使用しないでください。
使用期限が過ぎた消火器は、破裂することがあるからです。
また、中に入っている薬剤が古くなると、いざという時に消火できないこともあります。
家庭用の消火器は、使用期限が切れたまま放置されていることも多いのではないでしょうか。
しかし、消火器をそのままにしておくことはとても危険なのです。
万が一に備えて準備していたはずの消火器が、自分を傷つけるものになってしまうかもしれないのです。
ご自宅で、期限切れの消火器を見つけたら、速やかに処分するようにしましょう。
処分の仕方は次の項目で説明します。
消火器が期限切れたらどうすればいい?処分方法は?
消火器の期限が切れたら、速やかに交換し、古いものは処分しましょう。
交換する際、ホームセンターや消防設備業者などで、新しい消火器を購入することができます。
通販でも購入することはできますが、種類が多くどれがいいのか迷ってしまいます。
ホームセンターで購入することが手軽だと思いますよ。
消火器の処分には、
- 特定窓口に引き取り・回収してもらったり、持ち込みに行ったりする方法
- 指定取引所に持ち込む方法
- ゆうパックで回収してもらう方法
- ホームセンターで回収してもらう方法
などがあります。
製造メーカー毎に、サイトで処分方法を紹介しています。
回収された消火器はリサイクルされるようです。
ゴミ回数などでは処分できないので注意しましょう。
また、消火器処分には費用がかかることがあります。
リサイクル費や保管費が掛かったり、消火器の大きさによっても費用が変化したりします。
他にも、特定窓口に回収してもらう場合や、ゆうパックで回収してもらう場合は、運搬費や郵送料が掛かるので、注意が必要です。
ホームセンターでは、新しい消火器を購入する際に、古いものを回収してくれるところが多いようです。
消火器の交換の際は、ホームセンターを利用するのが便利ですね。
ちなみに外国製の消火器は、上記の方法では処分できません。
製造元か販売元に個別に確認する必要があります。
スプレー消火器が期限切れのときはどうすればいい?
スプレー消火器が期限切れの場合は、自治体のルールに従って処分します。
スプレー消火器は厳密には「エアゾール式簡易消火具」と言います。
これは、消火器ではないのです。
スプレー消火器は、消火器の補助的なものなので、先述した消火器の処分方法とは異なります。
期限の切れたスプレー消火器は、中身の処理をした後、不燃ごみとして出すことが多いようです。
様々な製造メーカーを調査したところ、多くの場合以下のように処理します。
- 大きなゴミ袋と新聞紙やボロ布を用意する
- ゴミ袋の中に新聞紙やボロ布を丸めて入れる
- ゴミ袋の中でスプレーの中身を出し切る
- ゴミ袋とスプレー缶をそれぞれ自治体のルールに従ってゴミに出す
製造メーカーがわかる場合は、それぞれのサイトで詳しく処分方法を記載していますので、確認しましょう。
また、自治体によってゴミの処分方法は異なりますので、こちらもしっかりとチェックしましょう。
消火器が期限切れになっていなくても定期的に点検を
消火器の定期点検はとても重要です。
目安として、半年に一回程度行うようにしましょう。
特に家庭用の消火器だと罰則もないため、点検をおろそかにしがちです。
有効期限内であっても、設置場所や保管状況によって消火器の状態が悪くなっている場合もあります。
高温多湿の場所に置いてあったり、直射日光が当たる場所に置いてあったりすると、劣化が早まります。
本体が変形していたり、錆びていたりする場合は、期限内であっても交換が必要です。
腐食がひどい消火器を使用すると、破裂する恐れがあります。
消火器を必要な時に安全に使えるようにするためにも、定期的な点検を心がけましょう。