買ってはいけない電子ピアノは、用途によって変わってきます。
ピアノを習ったり本格的に学習する場合は、ペダルが少なく、鍵盤が軽すぎるピアノは買わないほうが良いです。
趣味程度ならお好みの電子ピアノで問題ないですが、鍵盤は88鍵あったほうが楽しめるでしょう。
この記事では、長年ピアノ演奏をし、電子ピアノも活用してきた私の経験から、どのような電子ピアノがオススメかをご紹介します!
わが家で長年使っている電子ピアノは、ヤマハClavinoba(クラビノーバ)のCVPシリーズです。
とにかく機能が豊富でいろいろ楽しめるので、買って良かった電子ピアノです。
※CVP-905・CVP-909は2023年6月に発売です(旧製品はCVP-805・CVP-809)
ピアノを習い始めたお子さん向けに、それなりの性能と価格のバランスを…という方には、ヤマハARIUS(アリウス)のスタンダードシリーズ「YDP-165」がおすすめ。
ピアノの先生のおすすめ電子ピアノは、タッチや音色がより本物に近い、ヤマハClavinoba(クラビノーバ)のCLPシリーズ「CLP-785」です。
買ってはいけない電子ピアノってどんなもの?
買ってはいけない電子ピアノは、どのような用途で使うかによって変わってきます。
ピアノを弾くといっても、いろんなタイプの人がいます。
習い事としてピアノに取り組み始める人や、独学でポップスなどを弾きたいと思っている人、本格的に習っているけれど電子ピアノで夜中の練習もしたいという人などなど。
そのため、ピアノを弾くといっても、レベルや用途によって必要な機能は変わってきます。
ペダルの有無や数
例えば、ピアノを習っている人に必須なのはペダル。
そのため、ピアノを本格的に始めようと思っている人は、ペダルが付いていない電子ピアノは買ってはいけないと言えますね。
理想は、ペダルが3本付いている電子ピアノを購入することです。
初心者のうちは、ペダルを使わなかったり、2本のペダルでも十分なことが多かったりします。
しかし、レベルが上がってくると、3本のペダルを使い分ける曲に出会うこともあります。
実際、アップライトピアノやグランドピアノには3本ペダルが付いているので、電子ピアノでも本物に近いものを求めるなら3本ペダルは必須です。
鍵盤の重さ
また、鍵盤の重さも重要です。
ピアノ学習者や、アコースティックピアノで弾く機会が多い人は、鍵盤が軽すぎる電子ピアノは避けたほうが良いです。
鍵盤が軽すぎる電子ピアノで練習を続けていると、アコースティックピアノで演奏する時に弾けなくなってしまうことがよくあります。
これは、電子ピアノとアコースティックピアノ(生ピアノ)で、鍵盤の重さや感覚が大きく異なることが原因で起こります。
筋肉のつき方や力の入れ方が変に身についてしまい、練習(電子ピアノ)ではうまく弾けるのに、発表会(アコースティックピアノ)では大失敗してしまう・・なんてことも。
ピアノを習っている人は、鍵盤の感覚がアコースティックピアノに近いものを選ぶようにしましょう。
逆に、趣味程度に楽しく弾ければ十分だという方は、どのような電子ピアノを選んでも問題ないと思います。
インテリアに合わせて、デザインやサイズなどを選ぶのも良いですね。
ただし、できるだけ88鍵の電子ピアノを買うようにしておく方が、色々な曲に挑戦できるのでオススメですよ!
買ってよかった電子ピアノを紹介
個人的に、電子ピアノで買ってよかったと感じられるものは、多彩な機能が搭載されているものです。
我が家でも電子ピアノを1台所有しているのですが、この電子ピアノはあってよかったなあと思う点がたくさんあるのです。
我が家で所有しているのはYAMAHA クラビノーバCVPシリーズの電子ピアノ。
購入してからかれこれ30年近く経つのですが、いまだに現役で使っています。
現在は、同じ型番は販売されていないのですが、同じシリーズの商品があります。
ずっと同じシリーズが続いているんですね。
一番新しいのは、2023年6月に発売予定のCVP-905、CVP-909です(旧製品はCVP-805・CVP-809)
わが家のCVPシリーズについて「買って良かった」と思う点を解説しますね。
現在販売されているクラビノーバCVPシリーズは、機能や音色数もかなり追加されているので、さらに楽しめると思います。
まず注目したいのは、ピアノの音色の多さ。
200近くの音色が搭載されているのですが、グランドピアノの音だけでも数十種は用意されています。
響き方も、ホールで弾いているのか室内なのかなど細かい設定ができるのが魅力的です。
また、鍵盤のタッチの感覚なども変更することができるので、自分の求める環境に設定して練習することができます。
多重録音機能や作曲に便利なMIDI機能、伴奏付き演奏が楽しめる自動伴奏機能なども付いていると、様々な楽しみ方ができるのでオススメです。
このように、機能がたくさんついている電子ピアノは、より本物に近い状態で練習することができたり、演奏以外にも幅を広げられます。
機能が豊富だとお値段も上がってきますが、長期的に所有することを考えるとかなりコスパの良い買い物になると思いますよ!
初心者の子供向けにおすすめの電子ピアノを紹介
初心者の子供におすすめの電子ピアノは、ヤマハのARIUS(アリウス)シリーズです。
ヤマハ ARIUS・スタンダードシリーズ「YDP-165」
ピアノを習い始めたお子さんをお持ちの方が最初に悩むのは、どのくらいのピアノを買い与えるべきか、というところだと思います。
この先も続ける確信があれば、お金をかけてでもアコースティックの良いピアノを買ってあげたいと思うのですが、なかなか見通しが立つものではありませんよね。
ヤマハのアリウス YDP-165は、10万円前後で購入できるモデル。
安すぎず高すぎずな価格帯で、それなりのクオリティがある電子ピアノを用意できれば良いなという方にオススメです。
ローランド HP700シリーズ「HP704」
ローランドのHP700シリーズもオススメです。
日本で初めて電子ピアノを製造したメーカーであるローランド。
ローランドの電子ピアノはスタイリッシュなデザインが特徴的で、クラシックだけでなくポップスなどを沢山弾きたいという方にもオススメです。
HP704は20万円前後で購入することができます。
ピアノの先生のおすすめ電子ピアノはヤマハ クラビノーバ「CLP-785」
ピアノの先生がオススメする電子ピアノは、ヤマハのものが多いです。
ヤマハの電子ピアノは、初心者の子供向けのオススメでも紹介しましたね。
やはり、ヤマハはアコースティックピアノの製造でも有名なメーカーですし、日本人だと特にヤマハのアコースティックピアノを聴く機会が多いかと思います。
ヤマハから出ている電子ピアノは、そのアコースティックピアノの音色を忠実に再現しているため、響きの良さが特徴的です。
ヤマハの電子ピアノは、鍵盤のタッチもできるだけアコースティックピアノに近づけようとしています。
ピアノの先生としては、できればアコースティックピアノを導入してほしいところ。
より本物に近い電子ピアノということで、ヤマハのクラビノーバCLPシリーズをオススメすることが多いです。
音の余韻が素晴らしく、かなりアコースティックピアノに近い感覚で弾くことができます。
価格は40万円台と少々高額な電子ピアノになってきます。
40万円となると、中古のアップライトピアノも購入できるような金額になってくるでしょう。
電子ピアノとアコースティックピアノのメリットデメリットを検討し始める段階に入ってきそうです。
タッチが本物に近い電子ピアノ3選
タッチが本物に近い電子ピアノでオススメなのは以下の3つです。
ヤマハ クラビノーバ「CLP-785」
まずは、先ほども紹介したクラビノーバ CLPシリーズの電子ピアノ「CLP-785」。
アコースティックピアノに使い感覚で演奏することができます。
カワイ CAシリーズ「CA701」
続いて、カワイのCAシリーズの電子ピアノ「CA701」です。
ヤマハと同様に、アコースティックピアノの製造で有名なカワイの電子ピアノ。
ヤマハに比べると、落ち着いた音色が印象的なカワイのグランドピアノですが、電子ピアノでもその音色が再現されています。
鍵盤も木製で、アコースティックピアノの鍵盤を押すときの感覚も忠実に再現されています。
CA701は30万円台で購入できるモデルですが、上位モデルになると価格上昇と共にデザインなども本物のピアノに近くなっていきます。
CASIO セルビア―ノシリーズ「GP-310」
最後に紹介するのは、CASIO CELVIANO(セルビアーノ)シリーズの電子ピアノです。
これまで紹介してきたのは、アコースティックピアノの製造メーカーが作る電子ピアノでしたが、こちらは電子機器製造で有名なCASIO。
CASIOの電子ピアノも侮れないのです。
この電子ピアノの音色は、世界3大ピアノの一つであるベヒシュタインを分析し、表現しています。
鍵盤は木製で、ハンマーの動きまで研究されており、CASIO独自のアクション機構が指に馴染みやすい弾き心地を生み出しています。
お値段はお店によって異なりますが、およそ35万円前後で購入することができます。